
体調不良でスタメンを外れた佐藤輝明が8回に代打起用されたが三振(資料写真・黒田史夫)
なぜ阪神の藤川監督は1点を追う8回無死一塁で「代打佐藤輝明」ではなくバントを選択しなかったのか…甲子園“開幕戦”でヤクルトに0-1惜敗
7回には想定外の事件もあった。
一死一、二塁から代打原口がショートゴロ。長岡から二塁に転送され、山田が少しボールを握りそこねたため、一塁への送球が遅れて、しかもワンバウンドとなり、打者走者の判定が微妙だったが、アウトのコール。藤川監督が、リクエストを求めたが、審判団に拒否されたのだ。
リクエストには、「監督は速やかに球審にサインを伝える」ことが義務づけられており、今回は藤川監督のリクエストの要求が遅すぎたと判断された可能性が高い。バックスクリーンのビジョンには、そのシーンの映像が流れており、元NPB審判員、坂井遼太郎氏のX投稿によると、「バックスクリーンにプレイ映像が流れてしまったら、リクエストはできません」という。同氏は「現地にいないのでわかりませんが、もしかしたらこちらの理由かもしれません」との見解を伝えている。
スロー映像を見る限り、審判のジャッジ通りにアウト濃厚だったが、コーチ経験がないまま今季から指揮を執る藤川監督は、リクエストのタイミングについては今後、細心の注意を払うべきだろう。
スポーツ各紙の報道によると、藤川監督は「こういう展開のゲームが多いのは分かっている。何とかゲームを動かしたかったが、相手が上回ったということですね」とコメント。また投手出身の監督らしく、好投報われず1点に泣いた才木をおもんぱかってもいた。
ヤクルト、中日と、現在の下位チームとの甲子園での6連戦を貯金シリーズにしておかねば、対巨人3連勝が意味をなさなくなる。絶対に落とせない今日9日の先発はビーズリーで、ヤクルトは45歳の石川が今季初先発。24年連続勝利のプロ野球新記録に挑んでくるベテラン左腕をどう打ち崩すのかがポイントとなりそうだ。
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