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レッドブルがバーレーンGPのフリー走行で岩佐歩夢の起用を発表(写真・ロイター/アフロ)
レッドブルがバーレーンGPのフリー走行で岩佐歩夢の起用を発表(写真・ロイター/アフロ)

F1レッドブルが岩佐歩夢をバーレーンGPフリー走行に起用…「傑出したパフォーマンスを披露すれば2026年のF1シート可能性も」とスペイン専門メディアが報じる

 角田裕毅(24)が所属するF1のレッドブルは9日、今季第4戦のバーレーンGP初日のフリー走行1回目(FP1、11日)で姉妹チームのレーシングブルズのリザーブドライバー、岩佐歩夢(23)を起用すると発表した。先の日本GPで今季初優勝をあげた王者マックス・フェルスタッペン(27、オランダ)のマシンに乗る。今季初、通算3度目のFP1出走でレッドブルでの“デビュー”を果たす岩佐を、スペインの専門メディアは「傑出したパフォーマンスを披露すれば、2026年のF1シートの候補として位置づけられる可能性がある」と報じた。

 今季はレーシングブルズのリザーブドライバー

 バーレーンGPの開幕を前に、うれしいニュースが飛び込んできた。
 角田が育ったホンダレーシングスクール鈴鹿の後輩で、ファンの間で実力が高く評価されてきた岩佐の今季初のFP1出走。しかもリザーブドライバーを務めるレーシングブルズではなく、レッドブルで“デビュー”すると発表された。
 岩佐は自身のX(旧ツイッター)を更新。5年連続のドライバーズ王者を目指し、先の日本GPで今季初優勝を飾ったばかりのエースドライバー、フェルスタッペンのマシンに乗る11日のバーレーンGPのFP1へ向けた思いを綴った。
「また新しい経験が出来ることを楽しみにしています!」
 大阪府守口市出身で、4歳からカートに乗り始めた岩佐はF4日本選手権やF3アジア選手権などを経て、2021年にレッドブル・ジュニアチームへ加入。同年にF3、2022年からはF2選手権に参戦し、昨年から参戦しているアジア圏で最高峰のレース、スーパーフォーミュラでは、今季の2戦を終えた段階でランキング首位に立っている。
 同時に昨年からレッドブルの姉妹チーム、レーシングブルズ(当時・RB)のシミュレータードライバーを担当。FP1ではF1第4戦の日本GPで角田と共演し、最終第24戦のアブダビGPでは角田に代わって出場した。テスト項目を着実に実践したなかで、タイムは前者が角田と0.873秒差の16番手、後者が17番手だった。
 今季からはレーシングブルズのリザーブドライバーを務めている岩佐へ、レッドブル社との提携契約最終年を迎えるHonda Racing(HRC)も公式Xを更新してFP1出走を祝福。投稿のなかでHRCの渡辺康治社長のコメントを伝えた。
「岩佐歩夢選手には、前戦F1日本GPで優勝したマシンをドライブできる貴重なチャンスを最大限生かして、未来に繋げる60分間にしてほしいと願います」
 F1は今シーズンのレギュレーションで、各チームとも年間4回、1台あたり2回にわたって、それまでのグランプリ出走が2回以下のルーキーを、GP初日の金曜日の公式セッションで起用する義務を課している。
 先の日本GPでは、今季からアルピーヌのリザーブドライバーを務めていた平川亮(31)がFP1に出走。同僚のピエール・ガスリー(29、フランス)を上回る12番手のタイムをマークした走りが評価され、日本GP直後にリザーブドライバーとしてハースへ移籍した平川は、バーレーンGPのFP1への出走も決まっている。

 

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