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魚雷バットと通常バットの比較(Kevin SmithのXより引用)
魚雷バットと通常バットの比較(Kevin SmithのXより引用)

魚雷バットの賛否?!ドジャースのマンシーが使用を止めた理由を「違和感があった」と激白…大谷翔平、ジャッジらも“使用しない派”だが…

 メジャーリーグの話題を独占している魚雷バットに対して選手の間で賛否が起きている。ヤンキースでは多くの選手が使用しているが、主砲のアーロン・ジャッジ(32)、そして大谷翔平(30)も使用していない。その中でドジャースの三塁手、マックス・マンシー(34)が魚雷バットの使用を止めた理由を米ポッドキャスト番組「ファウルテリトリー」に出演し詳しく説明した。NPBでも5月から使用解禁の方向だが、魚雷バットブームは、どこまで広がるのだろうか。

 「もっと時間があれば気に入ってかもしれない」

 ヤンキースが開幕6試合で22本塁打のメジャー記録を作ったことで、メジャーの話題を独占している魚雷バット。その波及効果は、海を越え日本にも飛び火。5月からの導入が認められることになり、早くも日ハムの万波らが打撃練習で試している。しかし、全員が使用に前向きなわけではない。ヤンキースの中にいて早くも6本塁打を放ちホームランダービーでトップを走るジャッジも使用しておらず、大谷は「最初から可能性を排除するってことはないとは思う」と否定はしていないが「今のバットに十分満足してますし、良いフィーリングが返ってきてる」と、今のところ使用は見送っている。
 ドジャースのマンシーは公式戦で実際に使ってみてから使用を止めた一人。マンシーは2日(日本時間3日)の本拠地でのブレーブス戦で、初めて魚雷バットを手にしたが、二ゴロ、右飛、空振り三振と3打席凡退が続いたことから、第4打席目に、従来のバットに戻したところ、8回に同点のタイムリー二塁打を放ち、大谷のサヨナラホームランにつなげた。以降、マンシーは魚雷バットを使用していない。
 米ポッドキャスト番組「ファウルテリトリー」に出演したマンシーは、その理由を詳しく説明した。
「魚雷バットは、私にとって素晴らしいものだ。野球が始まって160年で、バットの革新は、6回、7回しかなかったという話を聞いた。最初は(素材が)アッシュからメープルに、メープルからバーチになり、そして魚雷バットが生まれた。バットに対しての革新が、とても少なかったから、そのアイデアはとても素晴らしいと思う」
 マンシーは魚雷バットの誕生そのものを肯定した上でこう続けた。
「しかし、これは全員のためのものではないだろう。ある選手は違うバットを好んでいる。私はキャリアを通じて重心がバットの端にある同じモデルのバットでスイングしてきた。魚雷バットは、バットの真ん中あたりへと重心が変わり、私にとっては、そこに違和感があった。一方でオフシーズンを通してスイングをしてきたかったという気分にさせられた。ヤンキースの選手たちはそれをやってきていたと思う。仕事を一緒にする人間が、使用を早く認めていれば、そういうことは起こる。もっと時間があれば、気に入っていたかもしれないが、今の私のスイングには明らかに合っていない」
 つまり準備不足だったというのだ。

 

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