
「オレは井上尚弥よりモンスターだ」5.4米ラスベガスで井上と“競演”する1m85の異色WBOフェザー級王者エスピノサが挑戦状…「オレには不可能を可能にする能力がある」
ただ井上は、カルデナス戦をクリアすると、9月に日本でWBA暫定王者で挑発を続けているムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と戦い、12月にはサウジアラビアで1階級をあげてWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(英国)に挑み、さらに来春には東京ドームで中谷とのスーパーマッチが用意されている。
エスピノサに可能性があるとすれば、来夏以降。
もちろんエスピノサも、その事情は理解していて「中谷との戦いの後にやろう。そこまでに統一戦をする準備もできている」と、フェザー級の世界のベルトを増やしてから、井上を待ち受ける考えがあることを明かした。
現在WBAがエスピノサより先に井上と戦うボールで、WBCが2年前に井上に倒され、WBCとWBOのスーパーバンタム級の2つの王座を失ったスティーブン・フルトン(米国)。IBFは、アンジェロ・レオ(米国)で5月24日に大阪で同級1位で2階級制覇王者の亀田和毅(TMK)の挑戦を受けることになっている。
「彼らはみんな素晴らしいチャンピオンだが、オレは4つのタイトルを統一したい。井上は、統一されたタイトルを獲得したいと思っているかもしれない。統一戦が実現する可能性も十分にあると思う」
エスピノサは、統一戦か、井上かを選ぶとすれば?と聞かれ「間違いなく井上との戦いだ。オレは、自分を成長させる戦い、最高だと知らせる戦いを希望している。井上戦で最高であることを実証する」と即答した。
今回の米ラスベガスでのモンスターとの共演は、アピールには絶好の機会。試合内容で井上を上回り話題をかっさらいたいという。
「その夜を盗んでみようじゃないか。オレたちが誰なのかを彼らに見せなければならない」
ラスベガスでのファイトウイーク、あるいは試合後にエスピノサは井上戦の実現を訴え続けるだろう。
エスピノサが言う。
「井上と戦い、その試合に勝つのが夢だ。 もしオレがそれをやってのければ栄光を手に入れ、何百万人ものメキシコ人を魅了することができる」
モンスターの米ラスベガス決戦はアンダーカードにも注目である。