
「滑稽なミス」レッドブル角田裕毅のバーレーンGPフリー走行での“あるシーン”を海外専門メディアが指摘…戒告処分&18番手と苦戦もチームアドバイザーは「予選は速く走るだろう」と擁護
肝心のFPでも、角田は不完全燃焼の走りに終わった。
姉妹チームのレーシングブルズのリザーブドライバーながら、レッドブルのエースドライバー、マックス・フェルスタッペン(27、オランダ)の代わりに今シーズンのマシン、RB21を任された岩佐歩夢(23)、ハースの平川亮(31)ら6人のルーキーが出走したFP1こそ、1分34秒484をマークした角田は全体で9番手に入った。平川は1分35秒261で17位、岩佐は1分35秒475で19位だった。
しかし、日没時間に伴って気温、路面温度ともに下がり、公式予選及び決勝と走行条件が近くなったFP2では終始精彩を欠いた。各チームともレギュラードライバーを起用し、データ収集を兼ねてタイムアタックを繰り返したなかで、1分32秒024となかなかタイムを伸ばせないまま18番手でセッションを終えた。
別のモータースポーツ専門メディアの『motersport.com』によれば、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮、ヘルムート・マルコ氏(81)はFP2における角田の走りを次のように擁護したという。
「チームがマシンで実験していたという事実がなければ、このタイムは懸念を引き起こしていた。彼は何か他のことを試していたので、明日は間違いなく速くなるだろう」
それでも、F1公式サイトによれば、角田はFP2を次のように振り返った。
「明らかに最高のセッションではなかった。すべてをまとめられなかったし、例えば無線通信に関しても、僕とガレージの間でコミュニケーションの行き違いが多かった。マシン全体でも少し異なるセットアップだったし、パフォーマンスがどのようなものかを確認する必要もある。ただ、これらは学習プロセスの一環だと思っている」
12日に行わるFP3と公式予選へ向けて、角田はこう続けた。
「初日はウォームアップやスイッチを含めて、すべてが全体的に乱雑だった。今後はこうした状況を避けなければいけないし、そのためにも(レースエンジニアの)ウッディともっといい関係を築いて、多くのことを変えると確信している」
レッドブルでのデビュー戦となった日本GPでは、公式予選2回目(Q2)で敗退。14番グリッドとなったスタートが響き、決勝は12位でポイントを得られる10以内の入賞を逃した。最低でも上位10台が進むQ3へ残り、13日の決勝を迎えるために。注目の公式予選は現地時間午後7時(日本時間13日午前1時)に始まる。