
「このマシンはとにかく難しい」レッドブル角田裕毅が違反でのタイム取り消し、赤旗中断を乗り越えて予選10位…ドイツメディアは「初めての小さな達成感」とQ3進出を評価
角田は公式予選に先駆けて行われたフリー走行の3回目(FP3)で、マシンを上手く操れないまま20番手の最下位に終わっていた。タイムは1分34秒965。世界最大のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』によれば、Q3進出を果たしても、角田は、まだRB21に適応しきれていないと明かしている。
「(移籍して)まだ2戦目のレースだから、現実を受け入れなければいけない。このマシンの操作はとにかく難しい。ドライバーとしてこのマシンで速く走るためには、もう少しチューニングする必要があると思う。フリー走行のときから、僕の走りが上がったり下がったりするのは当たり前のこと。Q3へ進めたことはよかったと思っているけど、とにかく急がずに、一歩一歩前へ進んでいきたい」
同メディアによれば、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏(81)は、角田のQ3に一定の評価を下している。
「彼の最初の計測ラップは(トラックリミット違反によって)抹消となったが、それでも彼は緊張感を緩めず、落ち着いていて継続的に改善していった。これこそが私たちが彼の期待していること。彼は正しい方向に進んでいる」
Q3では1分31秒303と、Q2よりもラップタイムを落とした角田は、10番グリッドで決勝へ臨むことになった。ポールポジションは1分29秒841とただ一人、1分30秒を切ったマクラーレンのオスカー・ピアストリ(24、オーストラリア)が獲得。初日から苦しみ抜いたフェルスタッペンも、Q3のラストアタックで7番手となる1分30秒423をマークし、角田に0秒880差をつけて王者の意地を見せた。
勝負強さを見せて10番グリッドを確保した角田。注目の決勝は13日午後6時(日本時間14日午前零時)スタートだ。