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佐々木がカブス戦でメジャー最長となる5回を投げ1失点に抑えたが負け投手に(写真・アフロ)
佐々木がカブス戦でメジャー最長となる5回を投げ1失点に抑えたが負け投手に(写真・アフロ)

米メディアが佐々木朗希のストライク率62%5回1失点好投に「これまでで最高の投球」「シャープにコマンド改善」とまた“手のひら返し”…“史上最悪”0-16敗戦にもロバーツ監督「希望の光」

 MLB公式サイトも「“シャープ”佐々木がキャリア最長の試合でコマンド(請求力)を改善」と、ロバーツ監督のコメントを引用して称えた。
 同サイトによると、ロバーツ監督は、本拠地では史上最悪となる大差完封負けの中で「この夜の希望の光だった」と、佐々木の投球を評価した。
「最も重要なことは、彼が良くなり、イニングを投げ、ストライクを投げ、三振を奪い、ソフトコンタクトを取ることだった。彼は今夜、本当にシャープに見えた」
 同サイトは、試合前にロバーツ監督がストライクを先行させてスプリットで勝負するパターンを望んでいたことを紹介し「彼のスプリッターのコマンドが正しい方向に向かっているように見える」と宝刀スプリットの改善に注目した。
 またバッテリーを組んだオースティン・バーンズのコメントも紹介している。
「朗希は良かった。(カブスは)タフなラインナップだよ。特に中軸、(4番の)ブッシュはタフな打者だ。佐々木はうまく球種をミックスさせた。クオリティスタートだ。試合を作ってくれた」
 さらにバーンズはこうも続けている。
「彼は23歳で、大リーグで4試合に先発した。彼がどんどん良くなることは誰もが知っていた。彼は自分がやりたいことへの明確な道筋を持っている。私は彼は大丈夫だと思う」
 米スポーツサイト「ジ・アスレチック」も「佐々木が5イニングを投げて軌道修正を続ける」と好意的な論調で報じた。
 同サイトは、東京シリーズのカブス戦で3回で5四球と大乱調に終わった佐々木の失敗は、1イニング目にスピードを見せようと、100マイル(160キロ)越えを連発させた投球にあったと分析した。
「速球の暴走は、過度な誇大広告に応えようと頑張りすぎたためだったのかもしれない。佐々木の10代の頃からのアイデンティティは、彼の極端な球速によるところが大きい。彼はそれを取り戻したかった。その余計な努力で、時速101マイル(約162キロ)を記録したが、ストライクゾーンにいかなった」
 同サイトは、マーク・プライアー投手コーチの「多くの期待と内面的なプレッシャーがあり、彼はいい姿を見せたいと思っていた」とのコメントを紹介した。
「彼は自分がスピードで知られていることを知っている。そして彼はそれを手に入れようとしていると思っていた。だが、チームメイトもアウトを取ることが大切だと励ましてきたと思う。これはチームゲーム。一人でやることも、一人で試合に勝つ必要もない」
 同サイトは「この日の平均球速が96.4マイル(約155キロ)だった。球速98.3マイル(約158キロ)を超えなかった。だが、佐々木がストライクを投げることができれば、それで何ができるかを知ることができる」と、スピードよりも制球の改善に向かっていた佐々木の投球を評価した。
 バーンズが「彼らの計画はヒーター(ストレート)を狙うだけのように見えた」と語るように、カブスは、そのストレートを狙っていた。同サイトはブッシュの超ファインプレーなど好守に助けられたことと、4回以降、スプリットが効果的だったことを紹介した上で、そのスタイルを「今後の先発で打ち出そうとしているアイデアをほのめかしているように見えた。スプリットは醜いスイングを誘発するだろう。それは野球界で最も打たれにくい球種のひとつだが、彼はそれをほとんど活用できていない」と記した。プライアー投手コーチも「彼がストライクゾーンに投げたら、どこかの時点でスイングしなければならない」とコメントしたという。
 同サイトは「ストレートのコントロールが良くなれば、スプリットでもう少しスイングを取れる気がする」との佐々木のコメントを紹介した。
 メジャー初白星を狙う次戦の登板は19日(日本時間20日)の敵地でのレンジャース戦となる予定だ。

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