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巨人の阿部監督は守りのミス連発にも選手を責めなかった(写真・黒田史夫)
巨人の阿部監督は守りのミス連発にも選手を責めなかった(写真・黒田史夫)

巨人が「記録に残らないミス」連発のボロボロ“守乱”で広島に3連敗…借金生活で5位転落のジャイアンツは本当に大丈夫なのか?

 巨人は13日、マツダスタジアムでの広島戦に3-5で敗れて今季早くも2度目の同一カード3連敗を喫した。記録に残らないミスが重なるボロボロの“守乱”でカープに白星を献上した。カード初戦ではエースの戸郷翔征(25)が10失点で2軍落ち。“借金生活”に突入して5位に転落した巨人は本当に大丈夫なのか。

 ヘルナンデスが痛恨のタイムリー後逸エラー

 打ち負けたのではなく守り負けた。
 最悪の敗戦だ。
 “守乱”の連鎖を止められなかったのは1-1で迎えた5回である。先頭の投手、森のショート正面へのゴロが、イレギュラーするとスタメンに抜擢されていた泉口が、処理にもたつき内野安打となった。先発の石川が踏ん張り、二死二塁と
したが、小園に見送ればボールの高めのチェンジアップをセンターへ弾き返された。その打球を突っ込んできたヘルナンデスがなんとグラブに触れることもできずに後逸。二塁走者だけでなく、打者走者の小園までホームインさせてしまい、1-3と勝ち越されたのだ。ヘルナンデスは、4回にもファビアンの打球に追いつきながら落球するという記録に残らないミスを犯していた。
 さらに吉川の2点タイムリー二塁打で、1点差に詰め寄った7回にもミスが生まれた。3番手の高梨が一死から矢野に四球を与えるも、甲斐が盗塁を阻止して二死走者無しとしたところで、小園のレフト前へふらっと上がった飛球にスライディングキャッチを試みた長野が、グラブに当てながら落球。記録は二塁打となったが、これも事実上のエラーだった。阿部監督はケラーにスイッチしたが、末包にレフト線を破るタイムリー二塁打を浴びてしまった。再び3-5と2点差となった。8回には二死満塁の逆転機を作ったが、ハーンの外角ストレートに長野が空振りの三振。2点差では9回の栗林にプレッシャーをかけることができなかった。
 スポーツ各紙の報道によると阿部監督は、守りのミスについては「エラーしようと思ってしているわけじゃない。お互い必死のなかでやっている。本人が一番反省しているんじゃないか」と、責めることはなかったという。
 現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は、「いずれも集中力をもってすれば防げたミス」と断罪した。
「森のショートゴロは、打球が緩くイレギュラーしたとしても対応しなければならないレベルのものだった。泉口は体が固まり、予備動作がなかった。マツダスタジアムの外野が新しい芝になったという影響からか打球は跳ねたが、ヘルナンデスの後逸は論外。打球への入り方が悪かった。長野の落球は、西日が重なったとも考えられるが、元々、広島でプレーしていて、この球場の特徴はわかっていたはず。記録はヒットとなったが、二塁打にしてはいけない場面だった。守りで好プレーが出た広島とは対照的だった。チームの状態が悪いときに、守り負けすることは、絶対に避けなければならなかった」
 広島は7回二死一、二塁のピンチで、ヘルナンデスのレフト前への打球を突っ込んできたファビアンが好捕。守りが明暗を分けた。

 

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