
アマ9冠の堤麗斗が米NYのビッグイベントでデビューすることになった(写真・山口裕朗)
日本ボクシング界過去最大のデビュー戦舞台!アマ9冠の超大物ルーキー堤麗斗が井上尚弥も参戦する「シンコ・デ・マヨ」ウィークに米NYで“問題児”ガルシア、ヘイニーの前座に抜擢
当初、志成ジムでは5月11日に大田区総合体育館で開催される元4階級制覇王者、井岡一翔とWBA世界スーパーフライ級王者、フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)の再戦のアンダーカードでデビューさせ、元OPBF東洋太平洋フェザー級王者で、WBA世界スーパーフェザー級王座への挑戦戦を持つ兄の堤駿斗と、兄弟揃い踏みさせる予定だったが、急きょ、スケジュールを変更させて、このビッグマッチのオファーに乗った。
堤はサウスポースタイルから、スピードとパワーを兼ね備えた逸材で、対戦相手が「見えない」と驚愕する左ストレートを持つ。目標は「世界王者はあくまでも通過点でパウンド・フォー・パウンドの1位」 。理想のボクサー像として「“バム”ジェシー・ロドリゲス(WBC世界フーパーフライ級王者)、ワシル・ロマチェンコ(3階級制覇王者でIBF世界ライト級王者)、フィニッシュ場面は、タンク(WBA世界ライト級王者のガーボンタ・デービス)みたいなファンが沸くようなフィニッシュにもっていきたい。それが理想。真似とかはしないが、イメージはそこ」を掲げている。
本人は「1戦1戦、目の前の試合しか見ていない」としか言わなかったが、志成ジム関係者によると、「10戦で世界挑戦」を目標に掲げているという。
ニューヨークデビューを報じたリング誌によると、対戦相手は、レベール・ウィッティントン(米国)で、1勝(1KO)2敗1分けとキャリアは浅い。そこでインパクトを残せば、有力選手を契約で抱えたがるアラルシク長官がいきなり数億円レベルの契約をオファーしてくるかもしれない。
堤は今日17日に緊急渡米。そのまま現地に滞在して時差及び最終調整を行い、ニューヨークデビューに備える予定だ。
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