
「フェルスタッペンは角田裕毅みたいな普通のドライバーになる」元F1マネージャーがサウジアラビアGPを前にレッドブルのブレーキ問題に緊急提言もリスペクトを欠く比喩?!
レッドブルの角田裕毅(24)が18日開幕のサウジアラビアGPで昇格3戦目を迎えるが、元F1マネージャーでジャーナリストのピーター・ウィンザー氏(73)が、英ポッドキャスト番組「キャメロンCC」に出演して、エースのマックス・フェルスタッペン(27)がブレーキ問題を解決しなければ「角田裕毅みたいな普通のドライバーになる」と指摘した。角田へのリスペクトに欠く問題発言だが、フェルスタッペンは6位に終わったバーレーンGPでブレーキの問題に不満を漏らしていた。レッドブルがどう改善策を打ち出すか注目だ。
エンジニアが抜けた影響も
サウジアラビアGPを前にレッドブル陣営が揺れている。
バーレーンGPで昇格2戦目となる角田が9位に入りポイントを獲得したが、エースのフェルスタッペンが6位に沈んだ。マクラーレンやメルセデスではなく、ハースF1のエステバン・オコンや、ウィリアムズのカルロス・サインツとバトルを繰り広げ、20周にわたってアルピーヌのピエール・ガスリーをパスすることができなかった。ドライバーズ選手権でトップのマクラーレンのランド・ノリスに8ポイント差、2位の同オスカー・ピアストリに5ポイント差をつけられて3位に後退し、コンストラクターズ選手権でも、トップのマクラーレンに80ポイント差、2位のメルセデスに22ポイント差と遅れをとった。
ピットインでの信号トラブルでタイムロスを引き起こすなどしたが、レース中からフェルスタッペンは、ブレーキに問題があることを訴え「基本的にはタイヤマネジメントとバランスに問題がある。今年はタイヤのフィーリングがさらに悪くなっているように感じる。非常に複雑だ」と不満を漏らした。
チームはサウジアラビアGPへ向けて何度も緊急対策会議を持ち、改善に取り組んでいるが、ウィリアムズやフェラーリでレースマネージャーなどを務め、ナイジェル・マンセルを発掘したことで知られるウィンザー氏が、英ポットキャスト番組で厳しく問題点を指摘した。
「マックス(フェルスタッペン)にとってあのようなことが起こるのは恐ろしいことに違いない。大きな疑問は、なぜあのようなことが起きているのかということだ」
同氏がその原因として指摘したのはチームのバックアップ体制の変化。
「エイドリアンが去って以来、レッドブルが金曜から日曜の夜までマシンの調子が上がらない週末を過ごしたのは本当に初めてのこと。これは懸念事項だ。明らかに彼らは、この問題の本質を理解していない」
エイドリアンとは、長年、レッドブルのマシン設計などを任されてきたエンジニアのエイドリアン・ニューウェイ氏。同氏は、昨年限りでチームを去り、今季からアストンマーチンに移籍した。
そしてウィンザー氏は、フェルスタッペンが不満を漏らしたブレーキの問題に関してもこう言及した。
「彼(フェルスタッペン)は、よくブレーキについて話している。それなのに、彼はよく『フロントエンドがダメだ、ターンインしない、グリップがない、(タイヤマネジメントが)とても難しい』と話すんだ」