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サウジアラビアGPの決勝でレッドブルの角田裕毅はクラッシュで無念のリタイヤ(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
サウジアラビアGPの決勝でレッドブルの角田裕毅はクラッシュで無念のリタイヤ(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「ガスリーよりツノダに責任がある」レッドブル角田裕毅が“元盟友”とのクラッシュで無念のリタイア…ガスリーは「彼に悪意はなかった」とかばうも海外メディアからは批判の声

 さらにオランダのモータースポーツ専門メディア『RacingNews365』も、角田に非があるという見解を示した。
「サウジアラビアGP決勝は、レッドブルにとって悲惨なスタートとなった。オープニングラップでツノダとガスリーがクラッシュしたが、この事故はツノダの車の右前部がガスリーの車の左後部に衝突したのが原因だった」
 サウジアラビアGPのスチュワード(審議委員)はレース後に角田とガスリーを召喚し、オープニングラップでのクラッシュに対して注意を促した。英国のモータースポーツ専門メディア『RACEFANS』によれば、ガスリーは「クラッシュを避けるために、ツノダにはできるだけ余裕をもたせた」と語ったという。
「ターン4ではいい走りができたと思っている。ブレーキングも上手くいき、ツノダの前にも出られた。彼がイン側にいるとわかっていたので、コーナーの出口ではできるだけスペースを空けた。しかし、すでに2輪がコースアウトしていて、内側の車輪が白線の内側に入っている状態を確認しないと追い越せなかった。彼に悪意はなかったが、残念ながら直後に接触してしまい、僕の車がスピンしてしまった」
 同メディアは、記事の最後で「ツノダとガスリーはペナルティーを受けるべきか」としたアンケート調査を実施。どちらもペナルティーなしが83%を占めた一方で、重くする必要はないものの、角田にペナルティーを科すべきだという声が17%を数えた。
 米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』によれば、モータースポーツアドバイザーを務めるレッドブルの重鎮、ヘルムート・マルコ氏(81)も、オープニングラップでの角田のクラッシュを不運なアクシデントと位置づけたという。
「不運なレーシングインシデントだ。これがレースというものだ」
 オープニングラップでのアクシデントは、ポールポジションを獲得していたレッドブルのエースドライバーで、4年連続でドライバーズ王者を獲得しているマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)にも降りかかった。
 1周目の第1コーナーで2番グリッドのマクラーレンのオスカー・ピアストリ(24、豪州)と並走された。その際にコース外へ逃れたとして、フェルスタッペンには5秒タイムペナルティーが科された。最終的にはバーレーンGPに続いて優勝したピアストリに、2秒843差をつけられての2位に終わった。
 次戦は5月2日(日本時間3日)開幕のマイアミGP。角田は22日からレッドブルが拠点を置く英シルバーストーンへ向かい、マシンへの適応をさらに高めるための特別プログラムを受ける予定になっている。

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