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WBA世界スーパーフェザー級王者のラモント・リーチ(左)が井上尚弥を挑発した(写真・AP/アフロ)
WBA世界スーパーフェザー級王者のラモント・リーチ(左)が井上尚弥を挑発した(写真・AP/アフロ)

「井上尚弥は階級を上げない方がいい。そうなればぶっ潰す」“最凶”デービスから幻ダウンを奪った2階級上のWBAスーパーフェザー級王者ローチがモンスターに奇妙な挑発発言?!

 井上は、5月4日に米ラスベガスに4年ぶりに再上陸し、“新聖地”T-モバイルアリーナで“地獄のパンチを持つ男”カルデナスと対戦、ビッグマッチが連発する「シンコ・デ・マヨ」ウィークの“トリ”を務める。
 5月2日は、ニューヨークのタイムズスクエアの特設会場で“問題児”ライアン・ガルシア(米国)と、因縁のある2階級制覇王者でWBC世界スーパーライト級の休養王者のデヴィン・ヘイニー(米国)が揃い踏みし、そこで志成ジムのアマ9冠の超ホープ、堤麗斗もデビュー、3日にはサウジアラビアでスーパーミドル級の3団体統一王者のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が再び4団体統一王者にカムバックするための世界戦を戦う。豪華ラインナップの「シンコ・デ・マヨ」ウィークの最後を締めくくるモンスターの注目度と存在感がローチの奇妙な挑発につながったのだろう。
 だが、井上のファイトスケジュールは来春までつまっている。カルデナスとの防衛戦に成功すれば、9月には日本で挑発を続けているWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を迎え討つ予定。元WBA&IBF王者だ。12月にはボールとのフェザー級の世界戦。それをクリアすると、再度スーパーバンタム級に戻して、来春の東京ドームでWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M.T)とのスーパーマッチが控えている。
 おそらくその後はフェザー級に挑戦していくことになると予想されるが、そこにも、難敵の世界王者たちが待ち構えている。スパーリングでは、ライト級のボクサーを相手に互角以上にやりあっていて大橋秀行会長は「6階級制覇となるスーパーフェザー級までは可能」という見方をしている。将来的なスーパーフェザー級挑戦の可能性はゼロとは言えない。ただそれまでローチがWBA王者でいるかどうかもわからない。しかもデービスとの再戦で前回と同じような戦略が通用するかも疑わしい。ローチの挑発は夢物語にすぎないが、デービスに匹敵するほど、モンスターの世界的な存在が魅力的なのだろう。
 渡米を目前に控えた井上は、21日に横浜市内の大橋ジムで日本フェザー級12位の高優一郎(23、横浜光)と6ラウンドのスパーリングを行った。
 井上はジムを通じて「かなり順調にきていると思います。自分自身、かなり良いと感じています」とコメントしている。

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