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渡米前の井上尚弥が「疲労がピーク」(写真・大橋ジム提供)
渡米前の井上尚弥が「疲労がピーク」(写真・大橋ジム提供)

5.4米再上陸を前に井上尚弥が「疲労ピーク」と明かすも大橋会長が「それが調整の順調な証明」と太鼓判を押す理由とは?

 そしてこの時期に疲労をピークに持っていけば、その後、練習量を落とし、疲労を回復させていくと、リングに上がるときに最高のコンディションにV字回復させることができる。ここまで世界戦を24試合こなしてきた井上が自らの経験をもとに試行錯誤を繰り返しながら作り上げた必勝スケジュール。その疲労のピークの時期が遅れても、早くてもダメなのだ。怖いのは、疲労のピーク時に起きる怪我だけだが、そのアクシデントもなくここまでこれた。
「かなり順調にきていると思います。自分自身、かなり良いと感じています」
 国内でのスパーは残り1回で打ち上げて今週中に渡米。米国では実弟で前WBAバンタム級王者の拓真、ウェルター級で復活したばかりのいとこの浩樹を相手に軽いマススパーで本番を迎える予定で、「何となくですけど、(米国での調整)プランというかはイメージしている。まあ普通に練習するだけなので」という。
 ラスベガス上陸は4年ぶりだが、これまで英国グラスゴーも含めて、海外での試合は4試合こなしていて、米ロス合宿も張ったことがあり、「日本から持参するものは特にない」。おそらく気分転換で拓真らと遊ぶゲームソフトくらいだろう。
 また今回は米国入りした後は、海外メディア向けの公開練習や、ショーのような米国式の記者会見、計量などの「ファイトウィーク」と呼ばれる行事がある。
「そういう行事は楽しみですよ。ファンの方の前での行事になるので。1つ1つのイベントを楽しみたいなと思います」
 マスコミは殺到するだろう。だが、井上はそういうフィーバーを楽しみ力に変えようと考えている。
 ただひとつ変わったことといえば、ゴールドに染めたヘアセット。
 その意図を聞かれ「特に髪の毛の色に意味はないです。気分なので」と笑った。 
 2019年に英国グラスゴーに遠征してWBSS準決勝でエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と戦った際に、専属の美容師を帯同させたことがある。今回どうするかは不明だが「気分で」また当日に髪の色が変わっているのかもしれない。そのファイトだけでなく頭の先から爪の先まで世界中のファンが注目している。

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