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阪神大山の今季1号が決勝点となった
阪神大山の今季1号が決勝点となった

「阪神よりも10億円多かった」巨人のオファーを蹴った大山悠輔の85打席目にして生まれたプロ入り“最遅1号”が3連勝を呼び込む

 藤川球児監督は、大山の一発について「これからでしょうね」とコメントし、「この一発がきっかけになれば」の問いに「いつか打つって。そんなもん。別に何も気にしていないですね」と笑った。
 藤川監督も、大山の現状を把握しているが、信頼は揺るがない。巨人が岡本和真がメジャーに挑戦した後の中軸を任せようと期待したスラッガーなのだ。
 4番の佐藤輝明は、リーグトップに並ぶ7本塁打、同2位の18打点と好成績を残しているが、この日は、3三振のノーヒットに終わるなど、まだ好不調の波が大きい。軽打や逆方向への打球を飛ばせるようにはなってきたが、チーム打撃についてはまだ信頼を置けない。それだけに5番の大山には、走者を返す“勝負強さ”や藤川監督が良く言う「打線を長くする」ためのチーム打撃が求められる。
 大山の一発に、5回まで1失点の好投も、6回につかまった先発の門別、その6回一死一、三塁に救援したものの、牧に一、二塁間におっつけられる同点打を許してしまった桐敷も救われた。
 そして大山の今季1号を生み出す舞台を作った及川、石井、島本、そして最後を締めた岩崎の鉄壁のブルペンの存在も忘れてはならない。結局、勝敗を分けたのは、阪神と横浜DeNAのブルペンの力量の差だったのだ。
 藤川監督が言う。
「チームを一つにまとめているという意味では、非常に全体としては粘り強い、いいゲームができたと思います」
 今日24日には対左腕への連敗が続いている横浜DeNAに富田をぶつける。4連勝への期待が膨らむが、ようやく目を覚ました新5番打者と鉄壁のブルペン陣が勢いをキープしてくれるかもしれない。

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