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阪神の左腕、富田用に組み替えた打線が先制点を奪い取ったが…
阪神の左腕、富田用に組み替えた打線が先制点を奪い取ったが…

なぜ横浜DeNAは阪神に3タテ許す5連敗で最下位に低迷しているのか…7回投入の森原康平が誤算で森下翔太に2ランを浴び逆転許す

 横浜DeNAが24日、横浜スタジアムでの阪神戦に2-4で逆転負けを喫して、同一カード3連敗で5連敗、借金が「6」に膨らみ最下位を脱出できなかった。苦手の左腕から5試合ぶりに先制し、先発の大貫晋一(31)も6回を5安打1失点と踏ん張ったが、2番手の森原康平(33)が誤算。7回二死から森下翔太(24)の勝ち越し2ランを浴びるなど3失点して逆転を許してしまった。なぜ昨年“下剋上日本一”を果たした横浜DeNAが低迷しているのか。

 「なかなか上へいけない理由」

 まさかの悲劇が待っていた。
 2-1の1点リードで迎えた7回だ。三浦監督は22日のゲームで1イニングに無失点に抑えていた森原を中1日でマウンドに送った。森原は京田の好守もあって二死を取ったが、近本にレフトフェンスにワンバウンドで当たる二塁打を許し、続く中野にフォークのスッポ抜けを三遊間に運ばれて同点に追い付かれた。佐野のバックホームがそれて中野の三進を許したことでバッテリーにプレッシャーがかかった。
 3番の森下を打席に迎えての初球だった。145キロのアウトハイ。戸柱は中腰になっていた。まずは、ウエスト気味に強いボールを見せ、あわよくばファウルを稼ぎたかったのだろうが、まだ上半身のコンディション不良から復帰3戦目の森原のそれに球威はなかった。
「2アウトだったから思い切って振ろうと思ってい。自分の持ち味は積極的に振っていくスタイル。ここで消極的になったらダメだと自分に言い聞かせた」
 そう構えてストレートを狙っていた森下には絶好球だった。勝ち越しの2号2ランがレフトスタンドへ吸い込まれていった。
「あそこでね。こういうところがなかなか上へいけないところ」
 ブルペンが踏ん張りきれない今現在のウィークポイントを三浦監督が嘆いた。
 横浜DeNA打線は、その裏、トップで起用された三森がライト前ヒットで出塁したが、2番の蝦名が併殺打。9回にも、代打松尾、三森のヒットで二死一、三塁にしたが、最後は、蝦名がセカンドフライに倒れてゲームセット。虎に3タテを許して連敗は5にまで延びてしまった。
「もうひとつってとこ。ここのところ点が取れていない中で初回にいい攻撃をして点を取れたんですけどね」
 対左腕に昨年から6連敗中だった三浦監督は打順を入れ替えた。1番三森、2番蝦名、3番京田、4番牧と組み、調子の上がらない宮崎を6番に下げて、佐野が5番、キャッチャーは戸柱を起用した。
 1回二死二塁から牧が三遊間に先制タイムリー。さらに佐野がレフト線へのタイムリー二塁打で続き、打線の入れ替えが機能して2点を奪った。先発の大貫もいきなり先頭の近本にボール3から入り「初回3ボールから嫌な流れになるなと思った」と、三浦監督を不安にさせたが、一塁ゴロに打ち取り、続く中野にライト前ヒットを許したものの森下を併殺に打ち取りピンチを脱出。2回にも2本の長短打で一死二、三塁のピンチを作り坂本の内野ゴロで1点を失ったものの6回までリードを守った。
 三浦監督も「よく粘った」と及第点を与えたが、2番手の森原が誤算だった。
これで4月4日からの広島戦に続く、今季早くも2度目の同一カード3連敗で借金は6。波に乗れない。

 

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