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5.11のマルティネスとの再戦に向けて井岡一翔が練習を公開
5.11のマルティネスとの再戦に向けて井岡一翔が練習を公開

「僕と井上尚弥とでは倒しにいくスタイルが違う」井岡一翔がWBA王者との再戦に向けて独自のスキルと戦術でのリベンジを誓う

 先のことは頭にはない。フライ級のWBC&WBA統一王者の寺地拳四朗がスーパーフライ級へ挑む考えを明かして、そのターゲットの一人として井岡の名前を出している。だが、「今現状で考えて、まずマルティネス選手にリベンジしてタイトルを取り戻さねばならない。その試合(寺地戦)は考えていない。現実味がないし、そういった考えは自分の中にはなかった」と、興味を示さなかった。
 ただ志成ジムの看板選手としての誇りと責任感がある。
 今年3月に同ジムからプロ転句した2021年世界ユース金メダリストの堤麗斗(志成)が5月2日(日本時間3日)に“問題児”ライアン・ガルシア(米国)らが復帰する米ニューヨーク・タイムズスクエアでのビッグマッチのアンダーカードで異例のプロデビュー戦を行うことになった。
「ニューヨークのああいう試合でデビューすることは、僕もそうだけど日本人は誰も経験していない。明確なアドバイスができるかと言えばできないが、新たな日本の歴史を作っていく選手。次の世代への影響にもなる。いろんなものを背負って戦わねばならない中でパフォーマンスを出すのは難しいが、それだけの期待と使命を背負っている。日本人ボクサーとして世界を代表する選手になってもらいたい」
 アンダーカードでは、麗斗の兄で、大晦日に中止となった井岡―マルティネス戦の代わりにメインを務めて、WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦に勝利し、現在同級4位にランキングされている堤駿斗、吉良らの次期世界王者候補が出場する。
 36歳。「求められなくなった時点で引退」との危機感を抱く。
 井岡に「ジムの次の世代が世界王者になるまで引退できないという責任感があるのか?」と質問した。
「それはない」と井岡は返したが、こう続けた。
「現役の世界チャンプの立場で背中を見せるのが後輩に伝える説得力としては一番ある。今回そのチャンスがあるのでマルティネスにリベンジすることで後輩に伝えたい。だから現役で1戦でも長くやりたいという思いが強い」
 絶対に負けられないリベンジ戦。
 王者のマルティネスは5月4日に来日する予定となっている。

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